第18回田辺市防災訓練実施計画

1.目的

 (1). 紀伊半島沖を震源とする海洋性巨大地震による地震・津波、その他の二次災害を想定し、これに対処するため、市民が主体となった避難訓練を実施し、また、防災関係機関が連携して、田辺市地域防災計画に定められた応急対策を的確かつ迅速に遂行できるよう各種の災害対応訓練を実施する。

 (2). A地区内の住民、滞在者等を含め、津波、火災、建物到壊及び地すべり等による避難訓練を実施し、各自が自主防災対策の確認に努める。

 (3). 防災訓練を通して総合的な防災意識の高揚を図る。

2.実施日時

 平成10年8月30日(日)午前8時から午前10時30分 

 (小雨決行、荒天の場合は、防災関係機関の訓練は中止とし、A地区の市民避難訓練は、9月6日の午前8時から午前9時30分に延期します。)

3.訓練対象

 (1). A地区市民避難訓練

 (2). 防災関係機関災害対応訓練

4.主催

 田辺市

5.参加機関 34機関(予定)

6.想定

 平成10年8月30日(日)午前7時56分、紀伊半島の南端、潮岬の南西約50キロメートルの沖(北緯33度01分、東経135度37分−昭和21年、南海地震震源地)、南海トラフを震源とする海洋性巨大地震が発生した。
 (田辺市地域防災計画に定める想定地震1を指す。)

 (1). 地震の規模は、マグニチュード8.4、田辺市における地表最大加速度は400ガルを記録し、震度は、「6強」に達し、相当数の家屋が全半壊し、多数の住民が負傷した。

 (2). 震源は、南海トラフであることから、巨大津波の来襲が予想されるなか、午前7時59分大阪管区気象台より発表された「津波警報(オオツナミ)」を地震津波緊急情報衛星同報システムにより、受信した。午前8時00分防災行政無線放送により、サイレンを吹鳴して沿岸地域に避難勧告を行うとともに、全職員が自主参集を開始し、「田辺市災害対策本部」を設置した。

 (3). 沿岸部の市民は、避難勧告により避難を開始し、それ以外の地域では、地震による家屋等倒壊による負傷者の救出が開始された。

 (4). 津波は、短時間のうちに収束したが、沿岸部に設置されている危険物タンクが被害を受け油流出事故が発生し、また、市街地では多数の火災が発生しているとの情報が入る。さらにため池のえん堤が崩壊する危険が認められたため、下流域住民に対しても避難勧告が出された。

 (5). 家屋の被害が多数に上り、災害救助法が適用され、市民に対する救護処置を開始した。

7.赤十字機関の訓練内容

 炊飯訓練。
    (市配給班と赤十字奉仕団による炊飯・配給)

 緊急血液空輸訓練。緊急血液搬送訓練
    (赤十字飛行隊ヘリコプターにより空輸された緊急血液を田辺赤十字血液センターの緊急血液輸送車が受取り、救護所に搬送する)

 被害情報広報訓練
    (災害現場の上空映像をヘリコプターから地上に送信し、その情報・画像等を災害対策本部に提供する)

 インターネートによる情報発信訓練。
    (訓練状況をリアルタイムで発信する。)

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